池野皮膚科形成外科クリニックではVCローション、VEローション、リン酸ビタミンC等でニキビ治療を行っております。アクセスは銀座一丁目駅からが便利です。

皮膚科形成外科医院池野クリニック

池野皮膚科形成外科クリニック
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2023.07.24当院患者さま方へ この夏の紫外線は最悪です。

 

日頃より(20年以上前から)池野皮膚科形成外科クリニックでは、日焼け(紫外線)の肌への悪影響を言い続けていますが、ここ数年は、20年前と比べ、1年中紫外線が強く、日焼け止め(できれば医療用日焼け止めを)・日傘が、女性ならそれらに加え、ファンデーションも必須です。
  室内でも可能なら、日焼け止め(できれば医療用日焼け止めを)を常にぬっていただきたい、と考えています。そして、帰宅されたら、当院患者さまは、(普段パックされない方でも)この夏だけは、VCローションパックをなさってください。
 当院の患者さま以外の方々も、濃度は薄いかもしれませんが、化粧品の中にも、リン酸ビタミンC含有ローションがありますし、皮膚科・美容皮膚科さまの中には、リン酸ビタミンCローションをお出しのところもあるでしょうから、ぜひぜひ、この夏だけは、お探しになってパックなさってください。
ただし、日本の病院やクリニックでは、(日本がビタミンC誘導体製作に秀でているため、)リン酸ビタミンC以外の、いろいろなビタミンC誘導体をお使いのところも多いですが、欧米で使われていて、医学的に有効性が証明されたエビデンスがあるのは、リン酸ビタミンCだけであります。いろいろなビタミンC誘導体の有効性の論文を業者さまはお持ちになりますが、それらはすべてその製造会社内のデータだけで、欧米医学界で証明されたものではありません。どうぞ、ご注意いただき、リン酸ビタミンCのローションをお使いください。


 欧米及び日本の医学界で、リン酸ビタミンC(VCローションの主成分)が、紫外線ダメージからの皮膚細胞障害を防御できる、という事が、すでに1999年のBiological and Pharmaceutical Bulletin、で報告され、それ以来、欧米医学界で、リン酸ビタミンCの皮膚細胞へのいろいろな有効性が次々と報告されてきたのです。紫外線ダメージを抑える、防御する、修復するという論文もここに載せられないレベルで発表されています。

そして、ついには、現代の地球上で大問題になっているいくつかの地球環境悪化の要因を原因とする、いろいろな皮膚細胞障害にまで、リン酸ビタミンCが群をぬいて有効な事が、最新欧米医学界であきらかになってきたのです。 

①    成層圏のオゾン層破壊(オゾンホール)による有害紫外線増加からの皮膚ダメージへの徹底防御・修復効果 

②    1)温暖化で生活圏のオゾン量が増加した事と、2)化学工場からの廃棄物による大気汚染物質増加と紫外線悪化のため、有害オゾン・光化学オキシダント発生量が増加した事の、二重の要素で、オゾンによる皮膚ダメージ増加が懸念されるが、その皮膚ダメージへの有効な防御及び修復効果

<①ではオゾンは、成層圏では有害な紫外線を吸収してくれますが、②では、同じオゾンが生活圏では、皮膚細胞にダメージを与えるのです。つまり、オゾンは毒にも薬にもなる、というわけです。
いずれにせよ、紫外線による皮膚への障害も、オゾンによる皮膚への障害も、リン酸ビタミンCが防いでくれるのです。これは、池野が言っていることではなく、欧米の数千人の研究者たちが報告している事で、彼らにとっては当たり前の事なのです。>
 

この現代に発生している皮膚癌の主要原因ともいえる皮膚細胞ダメージの、二つの重大な要因までをも、ビタミンCが、(実際の治療では皮膚に100%に近く吸収されるリン酸ビタミンCが、)完璧なレベルで、防御・改善してくれるのです。

これらの事は、参考文献の二つをご参照ください。①は、ここで掲載の参考文献以外、この20数年、欧米のいろいろな医学、薬剤分野専門誌でも証明されており、そして、②は、欧米最高峰の皮膚科学専門誌専門誌Investigative Dermatology(2017)で証明されたのです。(参考文献参照)


元々、ビタミンCには、メラニンを強力に押さえる作用とコラーゲン生成作用が強い事を、皆様は中学生で習っていらっしゃるはずです。中学生の教科書に必ず掲載されています。メラニン抑制とコラーゲン生成はビタミンCのお家芸なのです。
 しかも活性酸素除去作用が、人間の体内でも食料でも、ダントツにナンバー1なのです。この活性酸素除去最有効性により、紫外線ダメージを最も抑えられ、元の状態に戻せるのです。

それは、次の事からも明らかです。日本中のすべての、コンビニ・スーパー・自動販売機にあるお茶・水・イオン飲料・ジュース・コーヒーのペットボトルや缶の裏の原材料名を見てください。必ず、抗酸化剤としてビタミンCが記載されています。皆さん、毎日ペットボトルや缶飲料を飲まれるとき、ビタミンCも一緒にのまれているわけなのです。
 ビタミンC誘導体とは、ビタミンCのままだと、皮膚に吸収されにくいので、ビタミンCと何かをくっつけ、その力により、皮膚へ吸収させ、皮膚内にはいると、ビタミンCに分解される、というものです。そのビタミンC誘導体の中で、皮膚への吸収率・ビタミンCへの変換率が100%に近いのが、リン酸ビタミンCなのです。
繰り返しますが、シミ・しわ・ニキビ・肌老化の元々の直接原因である紫外線による皮膚ダメージを、地球上のすべての薬剤・化粧品原料の中で、ビタミンCがもっとも防御することを、欧米医学界が証明しているのです。(参考文献参照)そして、ビタミンC誘導体の中で、最も皮膚に有効なのが、リン酸ビタミンCですから、紫外線による皮膚細胞ダメージを最も元に戻せるのです。

こういうわけで、今年の最悪紫外線の夏だけは、最低15分、VCローションパックをいたしましょう。もちろん、1年中VCローションパックされている方々は完璧です。ニキビ・シミ・しわ予防のためはもちろん、肌老化も確実に防げるのです。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

      池野皮膚科形成外科クリニック

参考文献
Protective Effects of Topical Vitamin C Compound Mixtures Against Ozone-Induced Damage In Human Skin
The Journal of Investigative Dermatology (2017), doi: 10.1016/ j.jid.2017.01.034.

Protective effects of sodium-L-ascorbyl-2 phosphate on the development of UVB-induced damage in cultured mouse skinS S Nayama, S Kobayashi   Biol Pharm Bull. 1999 Dec;22(12):1301-5

 

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