毎日毎日、呼吸器治療で、睡眠も取れない国内外の医療者様方へ心から敬意を申し上げます。最前線の先生方、コ・メディカル(看護師さん等スタッフ)の皆さまにあたまをさげつづけています。
今回の感染で、それぞれの国の医療制度が浮きぼりになりました。日本は紛争下にあるわけでもなく平和、医療制度が整っています。何より保険制度により、諸外国よりはるかに安価で我々を守ってくれます。日本は「救急車が無料」の地球上稀有な国です。
U.S.Aでは保険は各自用意するものですし、イタリアは財政緊縮で医療そのものが不足しています。アフリカ大陸に目を向けると、紛争地域であったり、医療制度は不足、まず衛生状態がよろしくない、自然環境がきびしい…
諸外国色々な対策を取っていますが、日本は比較的感染者数・お亡くなりになる方の割合が少ないです。このままなだらかに治まっていけばありがたいのですが……
今回は想定される最悪の場合について少しふれておきます。
ここでの「最悪」は、国の方針や感染状況によってクリニックを閉鎖せざるをえなくなることです。その場合はオンライン1本の「TELEDERMATOROGY」となります。ベースを全面的に電話・FAX・FACETIMEに移行して患者さまのご要望にお応えしてまいりたいと今、詳細を模索中です。
これまでに、お相手さまがブラジルでもフランスでもFACETIMEなら、かなり精度の高い判断ができることがわかってきました(時差調整だけはなかなかむずかしい)。
よって診断だけは可能ですし、お薬は海外にはお送りできませんが、国内ならばお送りをいたします。お送りに必要な日数は、皆さまご存じのとおり、その時の状況によって変化します。
一方、申し訳ありませんが閉鎖では、手術・処置だけはご希望に沿えなくなります。今のところはお待ちいただきます、としか申せません。
欧米の各学会から、頻繁に情報がまいりますので情報発信は努力いたします。特にアメリカ皮膚科学会は、研究者だけでなく臨床医(私のような診療所)会員が多いので多少お役に立てると思います。皆さまどうぞくれぐれも感染にお気をつけくださいね。
We’ve got your back. 池野 宏