
患者さま(京都近郊の方)「家族が京大病院行ってるけど、だいじょうぶですかね?」
昨日、皮膚科の件でお電話くださった京都近郊在住の患者さまからお話のついでに問われました。
4月7日(火)の報道に、
京都大学病院の研修医・医師・事務職あわせて95(報道によっては116)人が、自粛要請下のもかかわらず飲酒を含む会食、国内旅行をしていたことがわかりました。
病院側は「調べていったところ、全員真摯(まじめ)にこたえてくれた。万一、感染しないように安全対策として自宅待機を命じた。温かい目でみてほしい。」とコメント。
患者さま(京都近郊の方)
「ということは、この95人はいずれも陰性で念のため自宅待機しているわけですね?」
今のところ、待機者の陽性・陰性の報道が見当たりませんので、私には何ともお応えを差し上げられませんでした。
どの大学病院も、4月に集まる研修医は、全国あちこちの大学を卒業した上で集まるので会食するのは良くわかりますが、このご時世のもとで、陽性者を治療するであろう立場の人々が。 PCR検査は? 今はまだ結果待ち?
全員陰性と判明の上なら、念のための自宅待機で、その慎重さは医療者には良いことですが、今のところその報道が見当たりません。
先日の慶応病院さまは陽性・陰性がはっきりしていたので(会食はよろしくないけど)
患者さまは安心できます。当院は関西在住の患者さまも多いので、次に同じ質問が来たらどのように言葉をかけようかたいへん悩ましく思っています。
先日、京都大学のノーベル書受賞者山中 伸弥教授からコロナについて素晴らしい提言を出されました。
一方この件は今はまだ京都近郊に方にとっては
「温かい目」では見られず、「心配な目」になってしまいますよねえ~。
もしまた同じご質問をいただいたら?
困りました。
池野 宏