このところ欧米皮膚科学会から配信されてくるウィークリーメールには
いずれも、とにかくポジティブで明るい前向きな言葉をたくさんちりばめられ、
私共会員を励ましてくれています。
「人間はもともと「一人」であり、試練があっても自分の足で歩くもの、
そこには、不安、孤独、寂しさ、後悔……がつきもの」
と言う考え方の強い欧米でも、また学会会員になるような大人でも、
姿かたちの見えない、先も見えない「コロナ」の不安は、メンタル(心)をこわすモノとして、今、とらえられています。
日々、たくさんの情報が流れ、自身でも気づかないうちにその波にのまれ、メンタル(心)をやられ本来の自分を見失ってしまう。
人間としては自然なことですが、実際はツラいですね。回りも同じようにツラいです。
世界中が混乱する中、我々日本人は、東日本大震災のとき、それはそれは立派なお手本をたくさん目にしました。
それは、まだたった9年前のことです。
コロナにも勝るとも劣らぬ試練に、寒い中で粛々と立ち向かった被災者さまの凛としたお姿を、世界中が賞賛し、私たちはとても誇りに思いました。
東北在住患者さま方の生のお手紙お声お姿からは、私が一生かけても到達できそうにない本当の強さを教えていただきました。
また、今回も大震災当時と同じく「上を向いて歩こう」をみんなで歌う動きが出ています。
ご存知のように、この歌は作詞作曲歌唱すべて日本人による約60年前の楽曲で、まず日本人を励まし、
やがて「スキヤキ」と言うタイトルで全米チャート1位を獲得、やはり世界から賞賛され多くの言語で今に至るまで歌いつがれています。
日本には日本の、我々を励ましてくれる、
貴重な経験と、宝物のような歌があります。
We’ve got your back.