≪今日も頑張ってるみんなへ
37年間、毎日毎日みんなの頑張るすがたをここで見守ってきたけど、
お別れの時がやって来ちゃった。
ペコが来たとき、子供だったみんなも、もう立派な大人になって、
ペコの身長を追い抜いていったもんね。
本当はもっとみんなと一緒にいたかったけど………
ずっ~と一緒にいてくれた店長もだいぶ歳をとったしね(笑)。
「私たち頑張ったよね!ゆっくり休もー」って言っちゃった!
ペコはおうちにかえります。
でも、ペコがここ○○駅にいた事、みんなわすれないでほしいな
本当に本当に長い間ありがとね!
暑い日も寒い日も雨の日も頑張るみんなを応援しているよ!
みんな元気でね~本当にありがと!
またね!! ペコより≫
お小さい方のお手紙のようなとても愛らしいごあいさつ、
それなのにこみ上げるものがあります。
ペコちゃんはJR三島駅の洋菓子店「不二家三島ステーション店」の看板お嬢さまでした。
去る8月にこのお店は営業を終了、このごあいさつを創られたのは、文中の「店長」でいらっしゃる原田重利さまです。思い出を抱いておられるお客さまの中のお一人がこれを投稿されました。
誕生日やクリスマス、いつも思い出のそばに寄り添ってきたペコちゃん。
37年と言う歴史の長さから、ご自分の良き思い出の中にいつもペコちゃんがいてくれたとおっしゃる方々は多く(ひょっとするとあなたさまもそのお一人?)それで、ペコちゃんと店長原田さんにお別れとお礼の暖かいコメントがたくさん寄せられたそうです。
ペコちゃんは、
雨が降っても寒くてもどんなときもいつも必ず笑顔でいてくれるはず、
そして永遠にそこにいてくれるはず、
こんな幻想を一つも壊すことなく、いつの日も夢をくれました。
でもそんなペコちゃんにも、お別れの時、おうちにかえる日はやってきました。
ペコちゃん、店長(原田さん)そのご家族さま、おつかれさま。
やはり時間の流れは誰にも平等、どなたさまもが色々な「おうちにかえります」の場面を迎えます。
皆さまも私も、さてどんな局面でどんなふうに
「おうちにかえる」んでしょう?