
皆さまありがとう、忘れないでいてくれて、心からありがとう。
何故か10年ぶり、20年ぶりにいらっしゃる方がこのところまたたくさんいらっしゃって、
フェイスタイムをしていることをお知らせしたら、とても遠い所からご連絡をいただくことが
多くなり、(もちろんお近くの方もありがたいですよ)時々、感無量になることが増えました。
一番混んでいた頃は、例えば「仙台」から初診受診にいらっしゃった方は、当院到着が午後、この時点で受付するとノンストップで診察していても、順番が回ってくるのは夜、新幹線はあってもその先の行程のある方は、時間が来ると「帰れなくなるので今日はやめておきます。」
せっかく当院を知ってくださって高い電車代と労力をかけて、ここまでいらっしゃっていただいたのに、手ぶらでお帰りになることへの申し訳なさ。混雑っぷりをごらんになっているからかどうか、
ブーイング一つせず、「また来ます。」とだけ残していかれるその背中を見送るとき、ただただ罪の気持ちに苛まされます。
フロント担当が毎日切ないことこの上なく、このような報告を受けてあんまり辛くなったので、そのようなケースはお名前だけうかがって、そしてトライアルのおくすりを「せめて」お渡ししてその後おくすりをお送りしたり、お電話でお話したり……でもいつの間にか記憶の奥に……
最近そのような方々が良く連絡をくださいます。今はフェイスタイムがあるから新幹線をお使いにならなくてもお目にかかることができる…夢のような時代になりました。
ええ―っ!?と思うような久しぶりの出会いに毎日感謝しています。どなたさまも当たり前にいろいろおありだったようで「あのときはごめんね―」とは言いながら懐かしさでいっぱいになります。
みんなありがとうね、忘れないでいてくれて。本当にありがとう。心からありがとう。
もし最期までこんな思いができたらきっと幸せだなあ、いや今でももう十分幸せ者ですよ、私。