いつの年も、いつの日も
東日本大震災で被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
私も絶対に忘れません。
東日本あちこちから患者さまをお迎えしていたので、南相馬、気仙沼、仙台…と言った地名を報道で聞くたびにヒヤリとしていました。なぜか2週間経つとポツポツご連絡をいただくようになりました。でも音信不通になった患者さまもいらっしゃいます。
今でも、「あの子が通っていたところだから」とおっしゃって来てくださる患者さまご家族さまもいらっしゃいます。時が止まっているようで、でも自分だけ前へ進むのはむしろ離れていってしまうようで切ないそうです。
まだ1,500名様余りがお家に帰れず、潜水の資格を取って毎日さがしておられる方、
海沿いを探して歩かれる方…たくさんの方があの日のままだそうです。
コロナ感染者数もまず東日本の統計に目が行くようになっていました。冬場寒い地方なのにむしろ他地域にくらべて少なかった、それは救いになりました。
あの日はまだまだ終わっていません。心から追悼させていただきます。
もう一つ、たった78年前の3月10日は「東京大空襲」の日です。東京東部を、米軍はまず円形に砲弾を落とし、その後円内を焼いていくというたいへんな手段をとりました。昨日今日は鎮魂の日です。
やがて風化してしまうかもしれない、しかしまたいつ同じことが起きるかわからない、
平和に、生きているだけで、もう素晴らしいことだと思う日です。