過去に目を閉ざす者は…ヴァイツゼッカー(ドイツ)
皆さま色々なお考えをお持ちですし、難しすぎますから、ここでは政治については一切触れません。ただ、「確かに過去にあったこと」については少し触れたいと思います。
今日12月8日は何の日か、皆さまご存じですか?
今日は日本がアメリカに戦いを仕掛けた「太平洋戦争」その開戦日です。
日本では「真珠湾攻撃」ですが、日本からの宣戦布告が上手く行かなかったことでアメリカでは「真珠湾奇襲(いきなり襲った)の日」と言われています。
アメリカでは2001年同時多発テロの時「真珠湾、再び」と報じられました。
今からちょうど80年前です。古代からの歴史書を読むと100年位は「ほぼ同時代」と呼ばれておりますので「ほんの少し前」、お家にご高齢の方がいらっしゃれば太平洋戦争のお話を聞かれることがおありかも知れません。無関係ではいられません。
日本は江戸時代の鎖国が終わり開国してから、いくつかの戦いを経験してきましたが、いずれも時の運が味方して負けることはなかった。しかし、80年前の1941年すでに、経済力、軍事力、国力あらゆる面でアメリカは日本よりずっと進歩していました。そこへ戦いを挑んだ日本、その後は1942年ミッドウェイ海戦で形勢逆転、アジア、太平洋…と次第に苦戦となり、沖縄地上戦、都市部への空襲、広島・長崎への原爆投下に至り1945年8月敗戦となりました。日本人300万人が犠牲になったと言われています。
「過去に目を閉ざす者は、現在のことも目に見えず、そして未来に同じ過ちを繰り返す」
これはドイツ統一前の西ドイツ第6代連邦大統領リヒャルト・フォン・ヴァイツゼッカーが敗戦40年記念式典で述べた言葉です。そして、
「(ドイツがなした)非人道的行為を心に刻んでおかなければ、また未来においても同じ過ちをおかすだろう」と述べています。
その言葉通りドイツに行くとあちこちに戦争の記憶を物語る遺痕、建造物があります。
ここ2~3日メディアでは、真珠湾攻撃の命を受けた方々のお声が報道されています。いずれも当時20才前後、16才17才の少年兵だった方々もたくさんいらっしゃいます。何が原因で、だれの責任であのようになってしまったかは難しいことです。
でもそれよりも、今コロナ禍と言えど平和な空の下で生きることのできる私たちは
未来のために「過去に目を閉ざす」ことなく、歴史を知っておく必要、価値があると思います。
機会を創って、「過去」を見たり読んだり聞いたり…しておきたいと思います。
今日12月8日は、たった80年前、日本がアメリカに戦いを挑んだ日です。