「今」が最高の贈り物
人間は、もちろん私も、ついつい過去を後悔したり、失敗を引きずってしまったり、逆に、自分だけの意思で決められるはずのない未来(将来)に対して形のない不安を抱えてしまったりしがちです。時間がもったいないと感じながら、です。どんな状況にあっても「今」を大切に生きていられる方の方が少ないかもしれません。
たまたま見ていた海外ドキュメンタリーの中でとてもステキな言葉を聞いたのでご紹介します。
「昨日はヒストリー、明日はミステリー、今日だけがギフト(贈り物)」
もちろん過去の歴史から得られるものは多いですし、改善できることを見つけるために反省することも大切です。しかし、これが過ぎると過去にしばられて「今」と言う時間はどんどん失われてしまいます。また、将来設計や目標を立てるのはいいけれど、自分未来はとかく自分自身よりも運命、つまり外的要因によって方向が決まりがちです。
そこで、昨日までのことは「ヒストリー、過去のことにすぎない」、明日からのことは
「ミステリー、誰にもわからない」、「今だけだ、自分の意思で大切にできるのは。だから今を大切にしよう」と言う意味です。
元々はアメリカの作家・歴史家のアリス・モース・アールさんと言う方が1900年頃その著書「昨日の日時計とバラ(庭の素晴らしさ)」(←よく存じませずすみません。)その中で語られた言葉です。長い間、人々の間で語りつがれて、いろいろなヴァージョンが生まれてはいますが、「過去や未来にとらわれないで今を精一杯生きよう」と言うメッセージは変わっていないそうです。この言葉にはもう少しつづきがあり、それを含めると……
「Yesterday is history. Tomorrow is a mystery. Today is a gift.
That’s why it is called the present.
昨日も明日も自分の手の中にはない、今日だけが与えられた贈り物。今日、今のことを(英語で)「プレセント」と言うのはそういう訳です。」日本語で言うなら「掛け言葉」ですね。
先日442年ぶりの、皆既月食天王星食をご覧になった患者さまもたくさんいらっしゃるでしょう。私も後半部分をビルの間から見ましたが、ずっと目を離せませんでした。何故なら、月を金から月食状態の赤銅色へ、そして元の輝く金に戻したのは、地球、月が時々刻々と動いているから、これを実感したからです。「体感は乏しいけど、自分が住まわせてもらっているこの地球は、休むことなく動いている、つまり時間は確実に進み、決して待ってはくれないのだ。」が身に沁みたからです。
まだ先が見えない時でも、たゆまず「今」「今日」、地道にスキンケアしてくださいました皆さま方、時間を味方にして努力されてきたことへ心から敬意を表します。お体お大事にね。