前回このメッセージを書いた時点では、夜で何もみえない、救助体制がそろっていないこともあり、北陸・能登の皆さまがどのような状況におありになるのか何もわからず、ただ「寒い中とにかくご無事で」としか申し上げられませんでした。一晩TV報道だけを見ておりましたが翌日明るくなって、町全体を俯瞰すると予想をはるかに超える被害、お亡くなりになった方の数もどんどん増えていって実状が見えてきました。過去の自然災害と同様に、学校のグラウンドに「SOS」と大きな文字が書かれていたり、崩壊したお家を心配そうに見つめるご家族さま、水を得るための長い行列……そして、同じように残念なのは、北陸・能登へ救援物資を運ぼうと羽田空港で離陸を待っていた海上保安本部の小型機が、民間大型機と衝突して炎上、搭乗されていた隊員さま方のうち、機長さまだけが重症ながらもご生存、あとの5名の隊員さま方はこの上なく残念ながらお亡くなりになってしまいました。この衝突についてはまだ原因が何もわかっていないので何とも申せませんが、ただ被災地を助けようとした貴重な任務についておられた5名様もの隊員様の「無念」に想いが及ぶと心がつまって言葉にすることができません。
被災地で、また羽田でお亡くなりになりました方々に、心からご冥福をお祈りいたします。これまで本当にお疲れ様でございましたとも申し上げたいです。